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太陽の塔に思う

11/15(日)、ふと太陽の塔が見たくなって万博記念公園に行きました。
バイクで出かけたのですが、色々と考えることがあって、「雑記」のカテゴリーで文体もいつもとはちょっと違う感じで書きたいと思います。

太陽の塔に思う

私に「芸術」というものを意識させたのが、太陽の塔であると思う。
小さい頃から、絵を描いたり何かを作ったりすることが好きな方で、そういうものを見ることも好きであったが、作品を見て心震わされるだとか、言葉にならない色々な思いを初めて感じた、もしくはそういう感じを初めて意識したというのが、太陽の塔である。

立ち入り禁止
小学校の高学年の頃、社会見学で万博記念公園(国立民族博物館が主)に行ったときに見たのが、実物を見る初めての体験であった。

その頃、作者の岡本太郎氏はまだご存命で、「芸術は爆発だ!」というフレーズと共に知っていた程度で、実は“変わったおじさん”というイメージしかなかった。しかし、この太陽の塔を目の当たりにした時、確かに爆発するほどのエネルギーを感じ、先のフレーズと相まって「芸術」という言葉を意識させられたのである。

まず先程の写真の側、つまり正面から見て、異様な存在感に圧倒された。
そして近づくにつれ、大きさに感心すると同時に、不思議な感覚に襲われた。
最終的に、後姿にものすごく感動したことを覚えている。

後ろ
動きがあるようでいて止まっているような、何かを発してるようでいて沈黙しているような、一種の矛盾や相容れない二面性などを感じたのだと思われるが、「何かがぶつかり合っている」「これが爆発なのかな」と言うような感想を持ったのである。

そして、最大に疑問に思ったことは表情である。
子供の頃お絵かきで太陽(お日さまと言う方が妥当かもしれない。)を描いたら、その表情は笑っているのが当然であったのに、太陽の塔には一つの笑顔も無い。
正面は怒ったようなすねたような表情を浮かべ、頭部とも思われる金色の部分は目を開いているが無表情、後ろ側にいたっては無機質な感じさえするほどの無表情さである。
当時の私にとって、本当に理解しがたい表情で、それが何となく引っかかるのであった。

その答えは、四半世紀以上経った今でもまだ見つからない。
いや、ある時から答えを求めることをやめた。
それは、作品を理解したいという意欲がなくなったからではなく、矛盾を矛盾として受け入れる気持ちを持ちたいからである。
受け入れると書いたが、矛盾の存在を諦めの気持ちを持って容認するということではなく、その矛盾が生む葛藤、軋轢などの感情の動きに目を向けたいということである。

答えを見つけることは難しいかもしれない。だが、それが答えだと割り切ってしまえるのなら、楽である。
しかし、矛盾を見つめ、矛盾そのものの中に自らを置くことは、とてもエネルギーの要ることだ。
その時の私は、そういうことに疲れを感じていたのだと思う。

私は明らかに答えを欲していた。
答えというよりは、誰かから「それでいいよ。」と言ってもらいたいような感じだったのかもしれない。
そう、私は矛盾とまではいかないが、迷いを持って太陽の塔を見つめている。
いや、迷いがあるから無性に見に来たくなったのだ。

改めて見た太陽の塔は、その日の空のように何だか寂しげで、何かに迷ってるように見えた。
それはまるでその時の私の心の中の投影のようでもあった。

バラ園より
少し離れた平和のバラ園から見た太陽の塔は、雲が薄くなったのか少し明るくなった空に、そして太陽の方を向いて大きく両手を広げてるように見えた。

もちろん太陽の塔は、何も答えてくれないし、私の考えを肯定してくれたりはしない。
「ものだから…」と当たり前のことを言うのではなく、太陽の塔自体迷いの中にいるのだから。
しかし…

「太陽の塔って真南を向いてるんだ…」と、何故か唐突にそう思った。
そう思うと、先程とは違い、躍動感すら感じるのは不思議である。
「前を向いて歩くのが、今のボクに出来ることなのかな…。」
そんなことを考えながら、しばし太陽の塔を眺めていた。
  1. 2009/11/17(火) 20:55:23
  2. 雑記
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
<<前を向こう!ホームシート変更&試走>>

コメント

しげしげさん、こんばんは。

太陽の塔が内包する矛盾についてですか・・・今まで考えたこともありませんでした。

私が小学生当時の日本、特に地方都市ではまだ「戦後」というものをどこか引きずった状態でした。
それは、どの家にも掛けられていた戦死者の写真であったり、町並みに僅かに残るバラックであったり、縁日に現れる負傷兵(相方のアコーディオンに合わせてゴザの上で義足を外し怪我の跡を見せながら募金を促していた)であったりと、高度成長の活気に賑わいながらも癒されることの無い暗く貧しい影が日常風景の端々から顔を覗かせていました。父が数か月分の給料をはたいてようやく買った白黒テレビに映し出されるホームドラマでは、アメリカの一般的なサラリーマンが町一番の金持ちよりもはるかに豊かな暮らしをしているのですから日本の貧しさは歴然たるもので、矮小な極東の敗戦国という十字架を誰もが否応なしに背負い込んでいました。
そんな折です、大阪万博が開催されたのは。世界中の国々が威信を掛けて趣向を凝らしたパビリオンを建設し華やかさを競う中で、圧倒的な輝きを放っていたのが「太陽の塔」でした。敗戦の暗く貧しい影とは全く無縁の、希望と活気に満ち溢れた明るい未来を予感させるその威容に私をはじめ周りの子供たちは虜となり、実物を見たことも無いくせにこぞって絵を描いたものです。果たしてこれを境に日本は急速に物質的豊かさが増し、いつしか「戦後」を感じさせる暗い影は私の周りから消えて行きました。私にとって太陽の塔は時代のターニングポイントそのものだったのです。

今月の初め、ひょんなことから家族で大阪へ遊びに行った折、空き時間が出来たので万博記念公園へ足を伸ばしました。25年ぶりに見る太陽の塔は余り手を掛けられていないせいか色褪せひび割れ何処か寂しげでした。とは言え、一目で脳裏に焼きついて離れないその存在感は圧倒的でオペラハウスやマーライオン以上だと思うのですが、どうして大阪のシンボルとしてもっと大切にしないのでしょうか?
家に戻ると二人の子供が、貪る様に絵を書いていました・・・40年前の私と同じように。
  1. 2009/11/20(金) 23:59:56 •
  2. ~ URL
  3. コロ犬マスター
  4. [ 編集 ]

■コロ犬マスターさん
コメントありがとうございます。

この記事を書いてたら止まらなくなって、かなり削ぎ落としてしまったので、意図することが分かりにくかったかも…と思ってたりしましたが、このようなコメントを頂き大変嬉しかったです。

完璧に年がばれますが…ボクは万博の2年後の生まれなんです。
ちなみに両親は万博の翌年結婚しました。
話を聞くと、父は仕事が忙しく地元開催の万博には行く暇がなく、母は会社の仲間と2度行ったとのこと。
実は父が暇がなかったのは、結婚をひかえてるにもかかわらずヤマハのXS-1を買ってしまったために、残業などをしまくってたようです…

何はともあれ、両親の話を聞くところによれば、頑張れば「よりよい明日が」と当たり前のように思ってた時代だったらしいです。
時代もそうだったかもしれませんし、結婚をひかえた自分たちの境遇もそうだったのかもしれません。
不安がないといったら嘘になるけど、少なくとも希望の方が大きいとハッキリ言えたとのことです。

そんな時代の、ましてや国の威信をかけて開催した万博のシンボルである太陽の塔が、笑っていないというのが、とても大きなもの訴えてるようで、含蓄があって、いろんなことを考えさせてくれます。
バブルの時代なら、もっと直接的で「キンピカ」なものを象徴にしそう…

仰るように、太陽の塔はもっと大切にすべきものだと思います。大阪だけでなく日本の宝として。
しかし、万博記念公園自体が今色々取り沙汰されてる「独立行政法人」なので、今後どうなっていくか分かりません。
「無駄」ということになれば、真っ先に切られるのは、芸術・文化でしょうし…
壊すのはある程度簡単なことかもしれませんが、壊されたものは2度と同じ姿を見せてくれることはないのに…

太陽の塔を見たお子さんたちが貪るように絵を描いてる姿、まさにそう言ったことが、初めて太陽の塔を見て「芸術」というのを意識した姿とすごく重なります。
  1. 2009/11/21(土) 22:13:22 •
  2. ~ URL
  3. shigex2
  4. [ 編集 ]

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